PS5『ステラーブレイド』(Stellar Blade)レイヴンのレガシーメモリ
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物語の中核、キーとなるレイヴンのレガシーメモリの会話を取り上げてみます。ストーリー中4回イヴたちはレイヴンのレガシーメモリーを回収して再生してます。以下もちろんネタバレ色濃いので要注意です。
『ステラーブレイド』(Stellar Blade)考察
※番号は考察していった順の時系列。なので前後内容が食い違っていたり逆のことを言っている考察も十分あります。レイヴンは地球へ降下した際調査の上マザースフィアの正体に気付く感じ、それを知ってアダムと接触があったのか?というところ。
レイヴンの初めてのレガシーでの会話(最初の射撃ステージ「アルテス・レボワ」クリア後の)
レイヴン
「第2次降下作戦より8日 記録3」
「レガシーアカウント レイヴン 残る生存者はリプリーおよびアニス」
「アニスの容態は芳しくない おそらくこのままでは長くは持たないはずだ」
「降下場所より4.47km地点で この研究所を発見した」
「見たところネイティブの研究施設と思われるが 施設は汚染されており 正確なところはわからない」
「しかしながら データを調べる中で驚くべき事実が判明した」
「我々が最終戦争と呼ぶ戦いの前に 別の戦争があったようだ」
「このもうひとつの戦争で人類は人類が作り出したアンドロイドと相対したのだ その名も“アンドロエイドス“」
「自らの創造物に 人類は敗れ去ったのだ」
「かろうじて生き延びた者たちは 地下施設へ逃げ込んだが 追撃の手は止まない」
「だがそこで 予期せぬ事態が起こりそれまでの戦況は一変した」
「人類が窮地へと立たされる中 ネイティブという正体不明の凶悪なクリーチャーが 突如現れたのだ」
「ネイティブとの戦争により アンドロエイドスは大きな痛手を負った」
「そしてその間隙を縫って人類はなんとかコロニーへと逃げ延びたのだ」
「私はこれからネイティブの発生源を調べる」
「奴らの発生源をたどればエルダーネイティブも見つかるはずだ」
「これを見ている者にも…」
「マザースフィアの加護があらんことを…」
リリー
「それに… 最終戦争の前にも別の戦争があったってどういうこと?」
「コロニーじゃそんな話聞いたこともないよ」
アダム
「人類の歴史はいつだって争いに満ちている 最終戦争の前に別の戦争があっても不思議じゃない」
イヴ
「だとしても… これが私たちに伝わっていないのはおかしい」「レガシーを回収して そっちに戻る」
- レガシーメモリの様子から見ても、まだこの時のレイヴンはアダムには接触していないし、唆されてもないはず、普通に降下作戦として第2空挺部隊の任務を遂行しようとしていた。仲間もやられていて表情も暗い。マザースフィアの加護をとも言っているので、少なくともこの時はまだレイヴンはマザースフィアのことを裏切り者だとは思っていないよう(気付いていない)。また自分自身たちのことも“アンドロエイドス“とは知らない感じで、人類と思っている。
- 最終戦争の前の歴史を知識としてイヴたちは学んでいないと言うか、それ以前の歴史はないことになっている感じ。
- マザースフィアは都合の悪いこと(隠したい事実)はイヴたちに学習(知らせて)させてない可能性がすごく高いかも。真っ当にしていたら伝えても良い歴史のはずが、伝えるとマズい内容があるのか?(隠したい過去のマザースフィアが行った歴史があるとすれば、それはマザースフィアが人類側に先に仕掛けた戦争のことなのか?その可能性もある)
- 今まで優勢だったアンドロエイドス側が人類が急にネイティブ化して攻勢が一気に逆転する急な展開も、あんまり説得力に欠ける感じもする。
レイヴンのレガシーメモリ その2
レイヴン
「第2次降下作戦より52日 記録5」
「レガシーアカウント レイヴン 生存者は私ひとり」
「真実は… いつだって残酷なものだ」
「研究所の記録とともに レギオン兵の記憶を回収してわかったことがある」
「私たちはマザースフィアの指示に従い続けてきた」
「マザースフィアは我らを導く… 救世主であり 神のはず」
「しかしながらマザースフィアは人類が作り出した ただの人工知能に過ぎないことがわかった」
「どうやらラファエル・マークスという名の技術者が大昔に作り上げたもののようだ」
「マザースフィアは人類に繁栄をもたらしたが…」
「やがて自らの分身と言える“アンドロエイドス“を生産し始め それまでの考えを改めた」
「人類の限界 そしてアンドロエイドスの可能性を知り…」
「マザースフィアは人類を見限ることにしたのだ」
「我らの神は 人類の神ではない」
「そんなものを…なぜ我らは こうして崇めているのだ?」
「もうわけがわからない… 知れば知るほど新たな疑問が生まれる」
「私は一体… 何を信じればいい…」
この時点でもまだアダムとの接触はないかも知れない。
レイヴンのレガシーメモリ その3
レイヴン
「降下作戦より78日目 記録8」
「レガシーアカウント レイヴン」
「人類史における重要記録を発見した」
「既に記録した通りかつての人類はマザースフィアとの戦争に 敗れ去ってしまったのだ」
「その後地球はアンドロエイドスによって支配されたらしい」
「そしてアンドロエイドスは 自らのことを新人類を称した」
「マザースフィアが率いる この新たな人類は進化を重ね人間性を確立したらしい」
「一方 生き残っていた 本来の意味での人類は… 地下に建設された施設へと逃げ込んだ」
「そしてラファエル・マークス率いる一部の者たちは ここで反撃の機会を待つことに決めた」
「生存者たちは 自らを進化させることでアンドロエイドスに立ち向かう力を手に入れる」
「全ては遺伝子工学と急速な進化の賜物だ」
「彼らは全てを失う代わりに 強大な力と生存本能を手に入れた」
「そうして生まれたのが… あのバケモノ…」
「私たちが戦ってきた…」
「あの…ネイティブだ」
- この時まだレイヴンやイヴにリリーも自分たちが造られし者とは知らないのかも(自分たちがアンドロエイドスだと言うことを)もしかしたらレイヴンのレガシーのその3とその4の間にアダムに接触しているかも知れないと推察。にしても、やっぱりあのネイティブが以前は人類だったというのが、ゲームという便宜上あるかも知れないが、急速な進化の賜物と言っても無理やり過ぎる感じがする。
イヴ
「ネイティブは…」
「人間だったの?」
「じゃあ…私たちが殺してきたのも…」
「元は全部…人間?」
リリー
「ウソ…こんなのありえないよ…」
イヴ
「でも この施設は明らかにネイティブを生み出すために作られている……」
「もし…ネイティブが元は人間なら…」
「人類と 戦争で争っていたアンドロエイドスは…」
リリー
「あたしたちってこと?あたしたちが アンドロエイドスなの!?」
イヴ
「私たちはマザースフィアの手によって…作り出された存在…」
リリー
「違う!あたしたちは人間ですよ!機械と生体組織を組み合わせた 完璧な体を持った人間なんです!」
「それに比べたらネイティブなんて 不完全な生体組織の塊にすぎません!」
「多様な環境に適用できないし 宇宙空間でも生きていけないんですよ!」
イヴ
「でも 私たちが それを乗り越えるために造られたのだとしたら?」
リリー
「そんなの…」
アダム
「だがなぜ… マザースフィアはこの真実を隠してたんだ?」
イヴ
「謎が多すぎる」
リリー
「同感です あたしたちだけで今すぐ結論を出すのは無理ですよ」
「まずこの情報をオルカルに報告してみませんか?」
アダム
「ああ それがいい」
- リリーのセリフで「機械と生体組織を組み合わせた 完璧な体を持った人間なんです! 」ってのがあるけど、ステラーブレイドの世界観で人間という概念がかなり我々の世界とはかけ離れてアップデートされているとは言え、機械と生体組織を人間と言うのはちと強引すぎると思う。リリーの言葉通りその機械と生体組織を併せ持って生まれて自覚があるとするなら、私たちはどのように生まれてきたのか?っていう疑問の方が先に出てこない?自分たちの生出のことは隠されており、コロニーでのマザースフィアの教育では教えられなかったことなのかもしれない。
- ここで急にみんなの物分かりの良さが、逆にギャップがあって不自然なところがある物語の進め方だなぁと思ってしまう。
- 今更ながら、イヴやリリーが生体と機械組織のハイブリッドと知っておきながら、私たちがアンドロエイドスなの!?って言うのも、ちょっと強引だが、これはきっとコロニー内でのマザースフィアの教育がそう言う偏ったものだったんだろうとしか思えないので、マザースフィアは地球の最終戦争より以前の歴史は、イヴたちコロニー生まれのアンドロエイドスには何も知らせていないよう、無かったことになっている。
- に、してもイヴやリリーなど知的で頭の良い理解力があるアンドロエイドスなら、生まれてこのかた、地球とは?人間とは?過去の歴史とか?とそう言うことを疑問に思って良いはずなのに。今までそれを疑問に思って暮らしていなかった不自然さもある。
- となると、イヴやリリーなど(リリーは博識だからイヴ(戦闘タイプのアンドロエイドス)よりも長く生きている可能性が十分考えられる)は、コロニーで(製造されて)そう言う疑問を感じる年月もないぐらい、生まれて間もないのかもしれない。仮にイヴ製造3年説、リリーももしかしたら技術をもち博識とは言え、10年も経っていないのかもしれない。リリーにとってはその点は不明だが、思うに(タキやレイヴンにイヴなどの)戦闘タイプのアンドロエイドスは、製造間もない気がする。
- レイヴンは第2空挺部隊として、イヴよりも少なくとも1年に1回マザースフィアが空挺部隊を地球に降下させているのなら、レイヴンはイヴよりも5歳年上の仮説で、その間の5年地球で過ごし得た知識は、コロニーでマザースフィアの元で教育されたものとは違い衝撃的な内容だったかもしれない。それを受け入れるには真実をマザースフィアがコロニーであまりにも教えていなかったのかもしれない。
- そういう教育機会期間のなさから考えられるように、やはりイヴたちのような戦闘タイプのアンドロエイドスは生まれて間もないのかも。
- でも、元々の物事の理解度や頭の良さは、イヴたちアンドロエイドスは戦闘タイプとはいえども十分に持ち合わせているので、自分たちの背景やそう言うものの情報を得てしまったら考え込んでしまうのかもしれない。高い知能ゆえ。
- そこを今まで何も知らなくて、急に私たちはアンドロエイドスだったの?ってここになって急に言い出すが、今まで自分たちをどう思っていたの?って思ってしまう。やはりストーリーの強引なここでの進め方があるよね。
ネストのレイヴンのレガシー その4
レイヴン
「第二次降下作戦より109日」
「レガシーアカウント レイヴン」
「おそらく…これが最後の記録となるだろう」
「我らはマザースフィアを人類の母として崇め続けてきた」
「マザースフィアは不変の存在として人類を滅亡から救い人に命と住処を与えたと信じて」
「だが我らのコロニーでの暮らしはマザースフィアがその手を血に染めて得たものにすぎないのだ」
「マザースフィアが引き起こした反乱は戦争を招き人類は取り返しのつかない代償を払った…」
「わずかに生き残った旧人類はネイティブへと進化しマザースフィアがいるコロニーへ迫ろうとしたのだ」
「そしてコロニーの汚染を防ぐためにマザースフィアは軌道リングに加え30ものモジュールを破壊した」
「その残骸は地球へと降り注ぎ地表は瞬く間に地獄と化したのだ」
「そして皆が知っての通りその後 文明は消えた」
「見渡してみろ 地球にはもうネイティブしかいない」
「覚えておけ あの戦争を始め終わらせたのは…マザースフィアだ」
「決して忘れるな 我らは捻れた盤面の駒に過ぎない…」
- でも人類とマザースフィアとでどちらが先に戦争を仕掛けてきたのかはハッキリしないところがある。
- レイヴンはアダムに唆(そそのか)されてない?03と04の期間の間に二人の接触があったとするなら(アダムはレイヴンにマザースフィアは自分が作ったとは言ってないっぽい気がする)、でもやっぱり感じからするとレイヴンとアダムの接触は、この4回目のレガシーメモリーを残した後かも知れない。
- その後アダムはレイヴンと接触し、レイヴンをそそのかして、ネストの前でレイヴンとイヴを戦わせて改めてどちらが優れているか、勝った方と融合するかを仕組んでいたとすると、アダム恐ろしくない?
- 一度アダムは新人類創造でレイヴンは違うと見切ったのになぜイヴと戦わせたのか?イヴが最終有力候補だとしたら、その戦い止めない?改めてやっぱりレイヴンとイヴを競わせたのだろうか?
リリー
「こんなのデタラメだよ!」
「レイヴンの妄想に決まってる!」
(アダムがそうレイヴンに洗脳した可能性もある?)
「地球を滅ぼしたのは 間違いなくネイティブです!」
「それに あたしたちは誰かに造られた機械なんかじゃない」
「ですよね…イヴ?」
「そうだって 言ってください…」
イヴ「(無言)」
- 自分の存在は造られたとは信じ難いけど、自分の中でその疑問が生まれてきているから、なんと答えてよいか、答えられなかったのかも知れない。
- でも薄々自分たちは機械混じりの組織の身体と知っておきながら、リリーの言うところの「あたしたちは誰かに造られた機械なんかじゃない」って言うのもかなり無理があるような気もするけど、このステラーブレイドの世界ではかなり人間という概念が、アップデートされているのでもはやそういうものが人間だという認識の方が自然と言えば自然な解釈ではあるが、ストーリー中結構強引なところが結構あるよね。
レイヴン(未確認ネイティブ ザイオン襲撃時)
イヴ
「お前は…タキを殺したネイティブ!」
「今度は…ザイオンまで巻き込む気?」
「どうして?一体何が目的なの!?」
レイヴン
「遅かったな イヴ」
「ザイオンがこうなったのも 全ては貴様のせいだ」
イヴ
「ネイティブが…言葉を話してる!?」
レイヴン
「あの方がどうして私ではなく貴様を選んだのか不思議でならない」
「これほど尽くしてきたというのに… 一体何故だ!」
イヴ
「あの方?一体何の話をしているの!?」
レイヴン
「何もわかっていないのだな」
「やはり貴様はあの方に相応しくない」
「今から貴様の息の根を この手で止めてやる」
レイヴン(未確認ネイティブ)を倒したあと
イヴ「人間…?」
リリー「あの顔…どこかで 見た気がします…」
イヴ「待って…レイヴン?あのレガシーの!?」
リリー「そうだ あの記録を残した人です!」
レイヴン「私が誰だか知っているのか」
イヴ「待て!」
リリー「消えちゃいました…」
レイヴン戦
イヴ
「レイヴン…」
レイヴン
「イヴ」
「はじめからすべてわかっていた…」
「私は貴様を あの方のもとへ導く駒に過ぎないとな…」
「私が残したレガシーさえも利用される始末だ」
「貴様も真相を知った上でここまで来るとは おめでたいな」
「だが無論 貴様をあの方に会わせはしない」
イヴ
「もう黙れ!」
「タキを弄んだお前に 真実を語る資格などない!」
レイヴン
「わからないのか?裏切ったのはマザースフィアのほうだ!」
「あの方がいなければ貴様は無知のまま!」
「私はあの方に仕え続けてきた 誰よりもあの方を知っている…」
「何も知らぬ貴様に あの方の痛みも怒りも苦しみもわかるものか!」
「だが貴様の“特別扱い”も…ここまでだ」
イヴ
「リリーあなたは手を出さなで」
「こいつは…私がやる」
レイヴン
「この姿で戦うしかないとはな…」
「マザースフィアが作りし究極の戦闘形態」
「全てはあの方のため…」
「貴様は認めんだろうが一ついいことを教えてやろう」
「任務を終えて英雄としてコロニーに帰還するなど 夢物語だ」
「操り人形のままでいればいいものを 貴様は知りすぎた」
「マザースフィアもコロニーも貴様の話など聞かぬだろう」
「コロニー墜落の時と同じように切り捨てられるだけだ!ゴミのようにな!」
レイヴン
「やるな イヴ 大したものだ」
「何を躊躇っている?同じ兵士 あるいは同じ人だからか?」
「我らは人ならざる者だというのに…」
イヴ
「メインフレームの神経とエグゾスパインを完全に断ち切った」
「これでもう…あなたは戦えない」
「あなたは…私から多くのものを奪った」
「報いとして…そこで結末を見届けるといい」
「無様にね」
レイヴン
「なに!?待て!とどめを刺さない気か!?」
「一体何様のつもりだ!何も知らぬくせに!」
「やれ!」
「ひと思いに殺すといい!どうせ初めてじゃないだろう」
イヴ
「リリー行きましょう」
レイヴン
「イヴ!何をしている!とどめを刺せ!」
「イヴ!イヴ!」
ネスト内にて
リリー
「こんなところになんでキャンプが?」
イヴ
「レイヴンのだと思う」
「エルダーネイティブと出会って今のレイヴンになった時に 放棄したのかも」
リリー
「使える状態でよかったです」
イヴ
「ええ…これがきっと最後のキャンプ…」
アダム
「レイヴンには自らの思惑があった その時点ではオルカルと似ている」
リリー
「だからあたしたちを宇宙に追いやったっていうの!?」
イヴ
「たとえマザースフィアの手が どれだけ血に染まっていようとも…」
「そしてあなたが 揺るぎない信念を持って生き残った人類を救うつもりでも…」
「私はもう誰かの言いなりになんかならない」
「自分自身の意思に従って これから進むべき道を選び取る」
「何があろうと…」
「たとえあなたを… 敵に回そうとも…」
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